母音練習の課題は、喉の形を覚えるうこと
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会話のためのボイストレーニング。
まず呼吸筋のストレッチを行い、リップロールやタングトリルを3分ほど行ってから、基本の母音(あいうえお)の発声練習を行う。
母音の発声練習は腹式呼吸で、息を軽く吸い込んで腹をふくらませ、そこから腹を元に戻しながら声を出す。
音の高さは自分の一番出しやすい音程から始めれば良い。
最初は「ま」の音から始め、「ま・ま・ま・ま・ま・ま・まー」と区切って発音する。
「ま」が均等に発音できるのを確かめたら、次は「まーーーーーーーーーーー」と区切らずに発声してみる。
こうやって最初に区切って発音練習するのは、声の強さを均等にして、長く発声するためだ。
リップロールもタングトリルも、一定の息の強さがないと長く続けられないので、声の強さを一定にするという練習を兼ねているが、「ま」を使った発音練習も、同様の練習だ。
ただし母音練習の第一課題は、喉の形を覚えると言うことである。
喉の形は「アクビをしたときの喉」で、喉の奥がガバッと開いた状態だ。
喉の奥を大きく開いた状態で声を出し、さらに口の形や舌の形で様々な声や言葉を出すわけだ。
そしてこの状態で、スケーリング練習を行う。
スケーリング練習とは、「ドレミファソファミレド」という風に、音階を上がって下がってくる発音練習方法だ。
「ま」の音でのスケーリング練習が終わったら、次は「あ行」の5音を使って、「う」「お」「あ」「え」「い」「んー」という風に練習する。
母音の発声練習は健康法にもなる
「ま」の音でのスケーリング練習の次は、ア行の5音、すなわち「あいうえお」の練習だ。
「あいうえお」は言葉の基本であるし、母音は呼吸筋を使って出す声なので、このトレーニングは実は重要な部分である。
5音の練習は、「う」「お」「あ」「え」「い」「んー」の順に練習する。
これは少しずつ口の形を変化させる順番になっていて、口の回りの筋肉のストレッチ体操も兼ねている。
練習の注意点としては、
朗らかに話すためには、顔の表情が重要なので、発声練習の時から、しっかり笑顔で話せるようトレーニングしよう。
因みに「うおあえい」という発声練習は、ヨガや気功的な解釈では、
- 「う」 → 会陰・下腹部
- 「お」 → 腹
- 「あ」 → 胸
- 「え」 → 喉
- 「い」 → 額・頭頂部
下から上に上げる場合は、地面から力をもらうイメージ。
逆に上から「いえあおう」と言う風に練習する場合は、宇宙からのエネルギーを頭頂部に入れて、それを順に下げて腹に収めるというイメージだ。