伝わらない話し方の3大原因
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フェイス・トゥ・フェイス(F2F)コミュニケーションでは、相手に伝わる話し方をしなければならない。
何を言っているのか、何をして欲しいのか、それが相手に伝わらなければ、全くコミュニケーションにならない。
手紙やメールなどの文字による言語的コミュニケーションであれば、文章さえ工夫すれば、言いたいことは伝えられる。
しかし対面型のF2Fコミュニケーションでは、文章を工夫する以前にまず、自分の声をしっかりと相手に届けないといけない。
自分の声が相手の耳に届かなければ、いくら話の内容を工夫していたとしても、言いたいことがちゃんと伝わらないのだ。
このF2F型のコミュニケーションで、相手に言葉が伝わらない3大原因は
- 「声が小さい」
- 「声が低い」
- 「滑舌(かつぜつ)が悪い」
つまりまず、声が小さいと、相手の耳に聞こえない。
次に声が低いと、何を言っているのか、言葉が聞き取りにくい。
最後に滑舌が悪いと、言った言葉が他の言葉と紛らわしくて勘違いされてしまうってことで、これではいくら分かりやすい言葉で話しても、相手には伝わらない話し方になってしまう。
だから『相手に伝わる話し方』をするにはまず、この三つを日頃からトレーニングして身につける必要がある。
滑舌は、口の形が重要
相手に伝わる話し方をするには、声量と、音程、そして滑舌が重要だ。
相手に言葉がうまく伝わらない原因は、声が小さいか、声が低い、あるいは滑舌が悪いのどれかで、この三つを解決しないと言葉が届かない。
なので自分の声を録音して、声量・音程・滑舌の3つが揃っているか、それぞれチェックしてみると良い。
そして声量が足りない場合は、腹式発声トレーニングに力を入れる。
8秒かけて軽く腹を引っ込めながら、『うおあえいん』と言う発声トレーニングを、様々な音程とバリエーションで日常的にやる。
話し声が低くて伝わらない場合は、常に高めの声で話すように心掛け、発声練習も高い音を中心に練習する。
具体的には、「ドレミファソラシド」の後半の高さ。
「ソ」より上くらいの高さかな。
声が低くなってしまう原因には、姿勢が悪くてうつむいて話すクセがあるとか、低い声がカッコ良いと勘違いしているとか、他にも様々な理由があるだろうが、まず高い声が楽に出せなければどうしようもない。
なので日頃から高めの音を中心に、念入りに発声練習をする必要があるわけだ。
ミドルボイスの練習法としては、少し上を向いて、アクビやため息をするように喉を緩めて、喉や口のあたりから声が放物線を描いて、相手に届くようなイメージで声を出す。
ただし、高い声をいきなり出すと喉を痛めやすいし、高い声は練習しないと喉を酷使してしまうので、ハミングやリップロール、タングトリルなどと言った、補助運動で高音を出す練習が必要だ。