活元運動(かつげんうんどう)
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吐納法(とのうほう)は、気功や野口整体などで用いられる基本的な健康法の一つだ。
吐納(とのう)とは、「吐故納新」(古きを吐き、新しきを納める)という意味だそうで、体の中の邪気を息と共に吐ききり、新しい空気を肺に取り込むと念じて行う。
野口晴哉(のぐち・はるちか)師の野口整体では「邪気の吐出」(じゃきのとしゅつ)と言って、基本の活元運動(かつげんうんどう)の最初のメニューになっている。
野口整体では正座で10回くらい行い、アクビが出たら、みぞおちが緩んだ証拠としている。
因みにそのあとは、正座の状態から、自分の背骨を見るつもりで身体をねじり、そこから脱力して元に戻るという運動を左右7回ずつ。
三つ目は親指を握り込んだ拳を耳の横まで上げて胸を張り、そこから脱力するという運動を3回行う。
詳しいことは、「整体入門」で。
ということで、呼吸筋のストレッチの話は終了。
発声練習の話に戻る。
発声練習は、1回10分以内にして、喉を酷使しない
発声練習は喉に負担をかけないように、1回10分以内に決めてプランを立てる。
準備運動としてリップロールやタングトリルを3分ほど行って喉を緩めてから始める。
まずは中音程で2〜3分ほど発声し、そのあと1オクターブ上の高音で1〜2分ほど練習すればよい。
音程(音の高さ)は、出しやすい高さから始める。
鼻から息を吸って、上半身の力を抜きながら、「うーおーあーえーいーんーーーーー」と声を出す。
注意点としては、アクビや溜め息をつくときのように、喉の奥を充分開いた状態で声を出す。
舌の位置は、力を抜いて下あごの前歯の裏に、舌先をつけるのが基本のポジション。
目で見て確認DVD ボイトレ(DVD付き)には、「ま」の音から練習を始める方法が載っているのでよく分からない場合は、まず「ま」から始めるのも良いだろう。
ちょっと大げさに溜め息をついてみて、喉の形を覚えて「ま・ま・ま・ま・ま・ま・ま・ま〜」と区切って発声してみる。
「ま」の発音がだいたい均等に発音できるようになったら、今度は「まーーーーーーーーーーーー」と続けてみる。
「ま」の発音になれたら、喉の形を変えずに、口の形だけ替えて「う」の発音をやってみる。
口はストレッチも兼ねて多少大きめに開けた方がよいが、目一杯大きく開けると単語が発音しにくくなるので、普段話している口の開け方より多少大きければよい。
喉の開け方を覚えたら、次は裏声(トップボイス)の練習を行う。
裏声は喉が開かないと発音しにくいので、最初はまずしっかりと喉の開け方を練習しよう。